タケシは、内気な小学5年生。2年前にママを亡くしてから、なかなか立ち直れずにいる。そんな時に河原でそれに出会う。編集者だったママが担当した児童書『どろぼうルーカス』のぬいぐるみだ。ルーカスを持ち帰ってから、タケシの周りでおかしな出来事が連続する。パパに捨てられたのに、なぜかぬいぐるみは翌朝机の上にいた。そしてその翌日には迷惑行為を繰り返す隣人が2階から転落し、現場に「ルーカスがいた」と主張。さらには、タケシへのいじめに加担していた教師が喉を切られて殺される。一連の事件はルーカスの仕業なのか?タケシは複雑な思いを抱えながら、同級生の森とその真相を追うが―。―大事なことは、ぜんぶ『どろぼうルーカス』が教えてくれた。全ての真相が明らかになった時、少年は一歩大人に近づく。