脱構築批評の最も魅力的な実践として名高い代表作、待望の完訳。ド・マン研究の第一人者による達意の訳文で味わう躍動する知性!脱構築批評の最も魅力的な実践として名高いバーバラ・ジョンソン(1947-2009年)の代表作が、30年の時を越えて待望の完訳! バルト、マラルメ、デリダなどの難解な著作を扱いながら、明晰にしてスリリングな思考が躍動する本書は、イェール学派が生んだ若き知性にのみ達成しえた輝きに満ちている。ジョンソンの師であるポール・ド・マン研究の第一人者による達意の訳文によって、世界に衝撃を与えた書物がついに全貌をあらわす。
凡 例
緒 言
第一部 セクシュアリティと差異
1 批評的差異――バルト/バルザック
2 アレゴリーのトリップ?ティーズ――「白い睡蓮」
第二部 詩と差異
3 詩とその分身――二つの「旅への誘い」
4 詩と行為遂行的言語――マラルメとオースティン
5 詩と統辞法――ジプシー娘の知ったこと
第三部 行為の中の差異
6 メルヴィルの拳――『ビリー・バッド』の処刑
7 参照の枠組み――ポー、ラカン、デリダ
訳者あとがき
人名索引
バーバラ・ジョンソン[ジョンソン バーバラ]
(Barbara Johnson)
1947年、ボストン近郊に生まれる。オバーリン・カレッジからイェール大学に進み、1977年、ポール・ド・マン(1919-1983年)のもとでPh. D.を取得(フランス語・フランス文学)。イェール大学でフランス文学・比較文学を講じた後、ハーヴァード大学に移り、2009年に亡くなるまで教授を務める。ディコンストラクション批評をリードした「イェール学派」の第二世代を代表する研究者の一人。邦訳されている著書には、本書のほか、『詩的言語の脱構築――第二ボードレール革命』(原著1979年/土田知則訳、水声社、1997年)、『差異の世界――脱構築・ディスクール・女性』(原著1987年/大橋洋一・青山恵子・利根川真紀訳、紀伊國屋書店、1990年)がある。
土田 知則[ツチダ トモノリ]
1956年、長野県に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉大学文学部教授。専門はフランス文学・文学理論。著書に、『現代文学理論――テクスト・読み・世界